ポークビンダルを米酢でアレンジ!米酢で仕上げる豚ヒレのポークビンダルレシピ

料理
酢を用いたポークビンダル

酸味とスパイスのバランスが絶妙な「ポークビンダル」は、ポルトガル由来のインド・ゴア地方のカレー。今回はワインビネガーの代わりに米酢を使って、日本の食卓にも合うようにアレンジしました。
豚ヒレ肉のやわらかさと、米酢のまろやかな酸味がクセになる一皿です。白ごはんにもぴったりで、作り置きしても美味しさが続く、頼れるカレーです。

ポークビンダルとは?

ポークビンダル(Pork Vindaloo)は、インド・ゴア地方の名物料理で、元々はポルトガル料理「ヴィン・ダ・アルー(vinha d’alhos)」が起源です。ポルトガル語で “ワインとニンニクに漬けたもの” という意味を持つこの料理が、16世紀にゴアに伝わり、インド風にスパイスを加えてアレンジされたのが始まりとされています。

特徴は、酢をベースにしたシャープな酸味と、ニンニクやスパイスの香りが効いた深い味わい。一般的なインドカレーとは異なり、酸味が前面に出ているのが印象的です。本場のレシピではワインビネガーが使われますが、今回は日本の家庭で手に入りやすい米酢を使い、まろやかで食べやすい味に仕上げています。

また、インド料理ではあまり見かけない豚肉を使う点もユニーク。これはカトリック教徒の多いゴア地域ならではの文化的背景に由来しています。豚肉のコクと酢のさっぱり感が絶妙に調和した、クセになる一品です。

米酢の効能と料理へのメリット

米酢は日本の食卓でなじみのある調味料ですが、単なる酸味づけにとどまらず、料理にさまざまな良い効果をもたらします。今回のような肉料理に使うことで、以下のようなメリットがあります。

肉をやわらかくする

酢に含まれる酢酸が肉の筋繊維を分解し、加熱時に柔らかく仕上がります。特に豚ヒレ肉のような脂肪が少なくパサつきやすい部位には効果的で、しっとりとジューシーな食感になります。

臭みを取る

酢には消臭効果があり、豚肉特有の臭みをやわらげてくれます。にんにくやスパイスと合わせることで、より一層食べやすくなります。

味に深みを与える

米酢には、穀物酢よりもアミノ酸が多く含まれており、うま味が強いのが特徴です。そのため、料理全体にコクと奥行きをもたらし、単なる「酸っぱいカレー」ではない、複雑でクセになる味わいに仕上がります。

保存性が高まる

酢には抗菌作用があり、作り置き料理の保存性を高める効果も期待できます。ポークビンダルは、時間がたつほど味がなじんで美味しくなるので、翌日以降も楽しめるのが魅力です。


米酢は、家庭にある身近な素材でありながら、料理の風味や食感を格上げしてくれる優秀な調味料です。ポークビンダルのような酸味を生かした肉料理に使うと、そのポテンシャルを最大限に引き出すことができます。

材料

  • 豚ヒレブロック 500g(一口大にカット)
  • 玉ねぎ:中1個(みじん切り)
  • トマト:150g (トマト缶or中1個)
  • サラダ油:大さじ2
  • にんにく:1片(約10g)
  • 生姜:1片(約10g)
  • 米酢:80ml
  • 砂糖:小さじ2(お好みで甘さ調整)
  • 水:100ml〜150ml(好みの濃度に調整)

下準備(マリネ)

【スパイスベースの材料】※ミキサーでペースト状に

  • クミンシード:小さじ1
  • マスタードシード:小さじ1
  • ブラックペッパー:小さじ1
  • クローブ:小さじ1/2
クミン、クローブ、マスタードシード,胡椒
クミン、クローブ、マスタードシード,胡椒

上記4種を先に粉末化します

つづけて以下の材料を追加:

  • ターメリックパウダー:小さじ1
  • 塩:小さじ2
  • にんにく:1片(約10g)
  • 生姜:1片(約10g)
  • 米酢:80ml

→ 全てをミキサーでペースト状にし、豚肉を加えて冷蔵庫で2時間以上(できれば一晩)マリネ



作り方

1. 油を熱し、玉ねぎを炒める
 中火でじっくり飴色になるまで炒め、甘みを引き出す(約10〜15分)

飴色になるまでじっくり炒めた玉ねぎの様子
飴色になった玉ねぎ

    2. トマトを加える
     トマトが崩れるまで炒めて、玉ねぎとよくなじませる。

    鍋の中で玉ねぎと一緒に炒められているトマト
    煮詰めたトマト

    3. マリネした豚肉を加える
     マリネ液ごと鍋に投入し、中火で肉の表面が白っぽくなるまで炒める。

    4. 水を加えて煮込む
     水を加え、ふたをして弱火で20~30分ほど煮込む。途中で混ぜながら、水分量を調整。

    5. 味を見て調整し、完成!
     塩気や酸味が強い場合は、少量の水や砂糖で調整。冷ますと味が馴染むので、作り置きにも◎

    6. 仕上げに砂糖を加える
     酸味と辛味のバランスを整えるために砂糖を加えて、全体をひと煮立ちさせる。

    栄養価

    Total

    • タンパク質(P):115g
    • 脂質(F): 43g
    • 炭水化物(C): 34g
    • カロリー: 958 kcal

    栄養価(一食分)

    カレーのみ

    • タンパク質(P): 28.8g
    • 脂質(F): 10.8g
    • 炭水化物(C): 8.5g
    • カロリー: 240kcal

    白米200gを追加した場合

    • タンパク質(P):33.0g
    • 脂質(F): 11.4g
    • 炭水化物(C): 82.5g
    • カロリー: 552 kcal


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