グリーンカレーを通常のレシピ通りに作成した場合、かなり脂質を多く含み、高カロリーになってしまう。グリーンカレーは美味しいので、たくさん食べたいが、高脂質・高カロリーだと健康を意識している場合、頻度を落とさなければならない。本記事では、そんなグリーンカレーをできるだけ脂質をカットし、高タンパクな料理へと変える方法を模索していく。
通常のグリーンカレーレシピと栄養価
材料(4人分)
- グリーンカレーペースト:30g(P2.2g F0.6g C8.7g)
- ココナッツミルク:400g(P4g F40g C8g)
- 鶏むね肉:400g(P88g F8g C0g)
- なす:1本(約100g)(P1g F0.2g C6g)
- まいたけ:50g(P1.2g F0.4g C3g)
- えのき:50g(P1.1g F0.2g C5g)
- ナンプラー:大さじ2(P3g F0g C2g)
合計栄養価(推定)
- タンパク質(P):100.5g
- 脂質(F):49.4g
- 炭水化物(C):32.7g
- カロリー:約850kcal
1人前(1/4量)の栄養価
- タンパク質:25.1g
- 脂質:12.4g
- 炭水化物:8.2g
- カロリー:約213kcal
脂質が非常に多く、その大部分はココナッツミルクに由来している。脂質を抑えるには、ココナッツミルクの代替や、食材の調整が必要となる。
低脂質・高タンパク化の工夫
パターン1:鶏むね肉を2倍量にしてタンパク質を増やす
変更点
- 鶏むね肉を800gに増量(P176g F16g C0g)
1人前の栄養価
- タンパク質:50.1g
- 脂質:16.4g
- 炭水化物:8.2g
- カロリー:約298kcal
パターン2:ココナッツミルクを低脂肪乳に置き換える
変更点
- ココナッツミルク400g → 低脂肪乳400g(P14g F4g C20g)
1人前の栄養価
- タンパク質:27.6g
- 脂質:3.4g
- 炭水化物:11.2g
- カロリー:約158kcal
まとめ
通常レシピ | 鶏むね肉増量 | 低脂肪乳代用 | |
---|---|---|---|
タンパク質(g) | 25.1 | 50.1 | 27.6 |
脂質(g) | 12.4 | 16.4 | 3.4 |
炭水化物(g) | 8.2 | 8.2 | 11.2 |
カロリー(kcal) | 213 | 298 | 158 |
最も脂質を抑えたい場合は、**「ココナッツミルクを低脂肪乳に置き換える」のが効果的。ただし、風味が変わるため、スパイスの調整が重要になる。タンパク質を増やしたい場合は「鶏むね肉を増量」**するのも選択肢の一つ。目的に応じて適切な方法を選ぼう。
ヘルシーなグリーンカレー作りの参考にしていただければ幸いだ。
作ってみた感想
パターン1:鶏むね肉を2倍量にしてタンパク質を増やす
カレー部分の味は、通常のレシピと同じなので、グリーンカレー本来のおいしさを堪能できた。胸肉を2倍にしたことにより、ルーの割合は減っている。
そのため、グリーンカレーというより、胸肉にグリーンカレーソースをかけたような感じになった。私としては、こちらで全然問題ない。
パターン2:ココナッツミルクを低脂肪乳に置き換える
見た目はほとんど変わらない。少し水っぽくはなり、スープカレー寄りになった。これはこれで十分おいしかった。
一方で、ココナッツの風味は当然だが全くなくなってしまった。辛さのなかにあるココナッツの甘味というグリーンカレーの魅力はなくなってしまった。しかし、これはパターン1と比較したからであって、久しぶりに低脂肪乳パターンのグリーンカレーを食べたなら、こんなものだろうと思ってしまう感じもある。
まとめると、グリーンカレーテイストのさっぱりとしたスープカレーといったところです。具材と米よりはスープを飲みたいときは、こちらがおすすめです。
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